絵付けの方法

絵付けの方法は色々有りますが、弊社で行っているのは以下の3種類です。

手描き

 昔ながらの手描きです。弊社では線引きを手描きで行っています。カップ&ソーサーの縁に引いてある線や、カップのハンドルの横に引いてある線、金でべったりと塗ったハンドルなどは手描きで行った方が効率が良いので今も手描きをします。金、銀、色線各種できます。手描きの場合は版代が要らないので、小ロットに適しています。

転写

 通常絵付けを施してある場合、ほとんどの場合が転写絵付けです。プラモデルに貼るシールのように紙に印刷されていますので、水につけて浮かせ陶器に貼り付け後焼き付けます。同じ物を大量に作る場合は、この方法が適しています。ただし、シルク印刷ですので版代がかかってしまうのが難点です。版代さえ出していただければ1個からでもオリジナルが制作可能です。(版代参考:1色目1万5千円、以降1色追加毎1万円プラス、ただし金、銀使用時は金、銀の使用量が金額にプラスされます)

 陶器の絵の具は紙への印刷に使うインクと違い、CMYKの4色だけでは全ての色を表現できません。写真のような表現を使用とした場合、「特色」を何色も追加していくことになり、最低4版から最高20版以上にまでなってきます。4版の写真分解ですと、一昔前のカラーコピー並みと思ってください。美術絵画を再現しようとすると、天井知らずとなります。

吹き

 陶器用の絵の具をスプレーで吹き付け、焼き上げます。転写では難しい曲面への全面色づけが行えます。釉薬ではどうしても出せないようなきれいな赤色もこの手法なら自由に行えます。手で塗るのに比べ、均一でムラのない色づけが可能です。ただし、一つ一つ手作業での仕上げになるため、割高になります。

 

これら3つの手法を組み合わせて行くことで、どのようなご希望にもほぼ沿うことができるようになります。

ぜひ一度サクラ陶器までご相談ください。